多摩川の冬期解禁ということで師匠達に連れて行ってもらった。この解禁は、都条例で禁漁となっているイワナ・ヤマメを除いたニジマスを放流することによる経済効果の調査などの意味もあるそうだ。800kg（約8000尾）の放流を行うとのこと。昨年は放流魚が10日間ほどで釣り切られてしまったようで、今年は一人10尾までの持ち帰り制限がついた。
ここまで聞くとまさに多摩川が「ニジだく」状態になっているのを想像して行ったのだが、はたして釣果は・・・？
当日は朝6時に現地（青梅〜御岳周辺）着。駐車場を捜すのに手間取ったが、駐車スペースを見つけ（違法駐車じゃないですよ）、支度をして川に降りた。河原にはすでに場所取りをしている人が15人ほどいたので、まさかずたちはやや下流の淵を目指して移動した。
放流は9時〜11時に行われるということで、それまでは川に残っている魚を釣ることになる。キャストを開始するがアタリはない。同行の丸氏に一度アタリがあったが、それ以降アタリもなく時間が過ぎていった。9時を少し回った頃、漁協の方が遊漁券のチェックに来たのでそろそろ放流が始まるかと思ったが、一向に放流が始まる気配はない。もう少し下流までキャストしながら歩くがアタリもない。
10時をまわってから、やっと下流の橋の上から放流するのが見えた。放流ポイントの下に人集りができる。次がまさかずたちがいる場所の上流への放流だ。橋の上から放流車が消え、まだかまだかと待つが上流へは放流車は姿をあらわさない。結局、30分くらいしてから放流車があらわれ、放流が行われたのは11時頃だろうか。
しかし、まさかずたちのいる淵ではさっぱりアタリがない。すると、下流の瀬にいる師匠が手招きしているのが見えた。
行ってみると、どうやら瀬の中で上がったようだ。まさかずも瀬に入りミノーを投げる。本流の瀬で釣るのは初めてなのでポイントがよく分からないが、何投かした時に根掛かりかと思ったら急にグイグイと引き出した。流れの速い瀬の中なのでかなり引いた気がしたが、手前まで寄せると20cmちょいのニジマスだった。手前に寄せてランディングネットに手を伸ばし、あ、右手でネット持った方がいいかなどと思っていると、バシャバシャと魚が暴れフックが外れた。
その後釣り下がっていくと、たくさんの餌師が瀬の中で釣っていた。みんな次々と釣り上げている。まさかずも下流側の空いている所に入るがアタリもない。師匠は瀬の中にスプーンを通して数尾上げていたので聞いてみると、流れが速いのでうまくルアーを流さないと魚がルアーに気付いても喰えないのでは？　と言っていた。どうやらまさかずの釣り方では魚がルアーを追いきれないようだった。
しばらくミノーにこだわって釣っていたが、スプーンにチェンジ。しかしアタリはない。気がつくとみんな上流へ戻っていたのでまさかずも移動。どうやら上流でも瀬で釣れているらしい。放流魚なので放流後は淵につくと思っていたのは大きな間違いだったようだ。
3つ又になった瀬の真ん中の一番細い瀬を釣り下っていくと、やっと待望のアタリが！　流れの速い瀬の中なので引きが強いのもあるが、跳ねた魚は30cm近くある大きさだった。遠くから師匠と丸氏がこちらを見ている。釣り上げてVサインを出そうと思ったその時、ふわっと軽くなった。またしても目の前でばらしてしまった。
その後しばらくアタリなし。時間も押し迫っている。休憩していると丸氏と師匠が「この上の浅瀬がいいよ」というので浅瀬にはいって釣ることに。すると、ヒット！　引きからすると小さそうだが、今度こそはばらさないように！　と思っているとまたふわっと軽くなった。
「またバレたよ〜」
と言ってルアーを回収しようと引くと、なにやら小さな生命反応が。バレたと思ったがどうやら魚は付いていたようだ。上げると、大きさこそ22cmくらいあるものの、ほっそりとしたニジマスだった。終了間際に1尾あげられたのでよかったと安心し、リリース。その後場所を変えたところでまた一匹掛かったが、取込みにもたついているとまた目の前でばれた。流れの速い所での取込みは難しい。今回の釣行ではそれを一番体感した（すなおにすぐランディングネットに入れちゃえばいいんだろうけど、流れが速いので手元へ寄せるのが思いのほか難しかった）。
結局きちんとキャッチしたのは1尾、目の前ポチャが3尾と貧果だったが、それなりに楽しめたと思う。
せめて前日に放流してくれていれば朝から「ニジだく」を体験できたかもしれないけど・・・。

リリース
ニジマス（22cm）・・・1尾

バラシ
ニジマス・・・3尾

持ち帰り（もらいもの）
ニジマス・・・7尾

ニジマス1尾・・・400円（バラした魚の分高くなってます）