久しぶりとなる渓流釣行。今回は、会社の同僚Nが渓流に初挑戦。
行き掛けにパラパラと雨が降って来たが、現地に到着する頃には雨は止んだ。ほぼ予定時刻に現地に着くが、先行者がいるようなのでポイントを変更した。
次のポイントにはまだ人が入っていないようだったので、さっそく支度をして川へ降りる。同行のNは、釣りじたい久しぶり、しかも渓流は初めてなので、川へのアプローチやどこへキャストするかを説明する。降りたところでしばらくNのキャスト練習をして移動。
「渓流は、魚がいるところにルアーを通せれば釣れるから」
まさかずがキャストすると、一投目でヒット！ 18cmくらいのヤマメ。釣り始めてすぐのヒットなので、Nは驚いているようだ。開始早々、手本が見せられてよかった。
そこから、ゆっくり、本当にゆっくりとNの練習をしながら釣り下る。しばらく進んだところの淵で、ここでも1投目でヒット。こんどはニジマスだ。その後はたまにチェイスがあるものの、ヒットにはいたらず。Nにはアタリもないようだった。
とにかくゆっくりすすんだので、普段なら30分もあれば進める距離を2時間以上もかかってしまった。もう少し進むと開けた場所があったのだが、エサ師が二人入っていたので引き返すことにした。
車を止めたところから今度は上流に入る。一つ目の淵で、Nに立ち位置とキャストするポイントを教えると、1投目でチェイスがあった。
「おしい、いま追いかけて来てたよ」
どうやらNは気付いてないようだった。もう一度同じところへキャストするように言うと、今度はヒット！
「来た！」
渓流での初ヒットに興奮するN。無事取り込んだ魚はニジマスだった。
「おめでとう！」
魚を持って記念写真。ちなみに今日は夜バーベキューの予定だったので、魚はキープ。
「ルアーで魚が釣れるのが証明されたでしょ」
「正直釣れる気がしてなかったけど、ホントに釣れるんですね」
とにもかくにも、釣れてよかった。
まだ魚がいそうだったので、もう一度キャストするように言うと、再びチェイス。次に投げた時にヒットしたが、Nは気が付いていない。
「来てるよ！」
言われて初めて気が付いたようで、あわててロッドを立てるN。またニジマスだ。
もしかしてニジマスが溜まってるのかな・・・。まさかずがキャストすると、すぐにヒットした。やはりニジマスだ。
そこから上流へ上がるもいるのはニジマスばかり。数尾ヒットしたが、さすがにすべてリリース。しばらく進んだところの大きな淵では、ニジマスが入れ食いになった。おそらく、連休なので上流の村営マス釣り場に放流された大量のニジマスの一部が、下流まで流されているのだろう。
途中、エサ師にあったが、やはりニジマスしか釣れないとのことだった。
一度車に戻り、次のポイントを探して移動。移動するがよさそうなところには人が入っているし、村営釣り場よりも上流は、ルアーは厳しいくらいの水深、川幅だった。同じくポイントを探していたエサ師が話しかけて来たが「ヤマメはいないね、ウグイだらけだ」と言っていた。
らちがあかないので移動をやめ、車を停めて昼寝をすることにした。今日は寝ないで来ているのでさすがに辛い。
あまり寝られなかったが、2時間くらい経ったので釣りを再開することにした。Nに声を掛けたが、寝ていると言うので一人で川へ降りた。
午後から強風になったためか、川には釣り人は一人もいなかった。竿抜けしていそうなポイントを探るが反能無し。しかし、少し進んだ淵でチェイスがあった。もう一度キャストすると、再びチェイスが。狭い淵なので、リトリーブスピードを下げ激しくトゥイッチをすると、岸ギリギリのところでヒット。ヤマメだ。
まだ魚がいそうだったのでキャストすると、またヒットした。10cmくらいのヒレピンのヤマメだ。稚魚放流の残りだろうか。これはリリース。
その淵では反応が無くなったので移動すると、次の淵でまたヒット！ おもいのほか引くのでニジマスかと思ったが、上がって来たのは23cmほどのヤマメだった。今までのアベレージが17cmくらいなので、ちょっと嬉しいサイズだ。それにしてもNもくればよかったのに・・・。
川の上から、
「釣れるかい？」
と地元のおじさんが話しかけて来た。
「ヤマメは少ないですね。4尾だけです。ニジマスはたくさん釣れますけど」
「それならいいほうだよ。ヤマメはあまり釣れないから」
その後はチェイスはあるがヒットなし。一度バイトしたが、すぐにバラされた。時計を見ると1時間くらい経っていたので、まだ釣りたい気もしたが帰りの渋滞も考慮して上がることにした。バーベキュー用の魚も、ヤマメ３尾、ニジマス３尾はキープできたことだし。
是非Nにも、ヤマメのチェイスを体験してほしかったが、それままたの機会に。
